『ネットワークはなぜつながるのか』を読んだ
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はじめに
『ネットワークはなぜつながるのか』という割と有名な技術書を読んだので、感想を記事にします。自分の興味はレベルの問題かもしれませんが、今まで読んだ技術書の中で、一番内容がスッと頭の中に入っていき、一番スラスラ最後まで読めた気がします。(技術書を最後まで集中して読めたことの方が少ない)
本の構成
目次
- 第 1 章 Web ブラウザがメッセージを作る
- 第 2 章 TCP/IP のデータを電気信号にして送る
- 第 3 章 ケーブルの先は LAN 機器だった
- 第 4 章 アクセス回線を通ってインターネットの内部へ
- 第 5 章 サーバー側の LAN には何がある
- 第 6 章 Web サーバーに到着し、応答データが Web ブラウザに戻る
大まかな流れ
私たちが普段するように、ブラウザに URL を打ち込んで web サイトが表示されるまでのブラウザ => サーバー => ブラウザの数秒の通信の流れををこの 1 冊で時間をかけて学ぶことができます。
感想
学べる知識の粒度がちょうど良すぎる
自分が現場で開発しているのは web アプリケーションですがもちろん自分が関わっていない部分で通信が行われ、製品として成り立っているわけです。その部分を 1mm も理解しないまま web エンジニアを名乗っていいのか!?というのがこの本を読もうと思ったきっかけです。
要するに、自分の目的は『TCP/IP を完璧に理解してやる』とか『ルーターを自作したいぜ』みたいな、超専門的な知識が目的ではなく、『ユーザーが web を利用する一連の流れを他人に軽く説明できるようになる』というのが目的なわけです。
そういう意味ではまさに最適な書籍でした。もちろん TCP や IP などの個々のプロトコルについても学べて、仕組みは一通り理解できるんですが細かすぎないというか、あくまで『流れを追う』ことを目的にしている感がとても良かったです。個人的には『概要』と『超専門』のちょうど中間のように感じました。
個人的疑問リスト
読む中で自分が『ほなこれはどないやねん』と思ったことをメモリながら読んでいたので紹介します。ちなみにこれらの自分の疑問は、本書を読み進める中で生まれたものですが、読み進めるうちにすべて解決しました。1 つでも『?』と思った人は読んでみる価値があるかもしれません。
- そもそもイーサネットってなんやねん
- IP アドレスと MAC アドレスは両方一意なら、両方存在する意味はないんじゃないか?
- web サーバーってリクエストがめちゃめちゃくると思うけど、ポート番号って 1 つでいいのか?どうやってソケット通信してるんや?
最後に
読んでいてシンプルに面白い、とてつもなく良書でした。
では
Bye